糸井重里「なによりも、登場人物たちと、作者に、好感が持てる」
賛辞を贈っているのは太田さんだけではない。文学界編集長の武藤旬氏は「鋭い観察眼と独自の文体を持っている。知名度のあるタレントだからではなく大型新人作家として大きく扱いたいと思った」とのコメントを出している。
コピーライターの糸井重里さん(66)は1月25日、ツイッターで「じっくりたのしんで本気で読んだ。いろんないいところがあるんだけど、なによりも、登場人物たちと、作者に、好感が持てる。文学とか表現とかって、いじわるである必要はないもの。好感ってのは、いいよなぁ」との感想を寄せている。
作家でアイドル評論家の中森明夫さん(56)もベタ褒めだ。13日、ツイッターで「近年、文芸誌で読んでもっとも心を動かれた小説だ。芥川賞を取って全然おかしくない水準。この小説は何かを変えるんじゃないかな?」「単行本化されたら百万部、行くんじゃないかな? 著者のネームバリューだけじゃなく、作品それ自体の力で」などと熱く語っていた。
評論家や文学研究者らからも高い評価が出ていて、読者からは早くも次作に期待する声があがっている。