一郎と太郎――。「生活の党と山本太郎となかまたち」の共同代表に小沢一郎氏と山本太郎氏が並び立つことが2015年1月27日に発表された。
会見で新党名の候補に「一郎太郎」「太郎一郎」があったことが明かされると、ネットではさっそく「漫才コンビかw」「『タロウとジロウ』なら感動を呼べたかも?」とからかわれるハメになった。長く政界の中心にいた小沢氏もすっかりイロモノ扱いされ、「威光も地に落ちたな」という声まで上がっている。
全国紙の扱いも小さくなるばかり
落選、離党で政党要件を満たさなくなった旧・生活の党に、それまで無所属だった山本氏が合流し、一風変わった政党名になったのは衆院選直後の14年12月26日。所属国会議員5人をそろえて何とか体裁を整えたが、当初から「交付金狙い」「野合」と厳しい批判が寄せられていた。
今回発表された党人事では、主濱了参院議員が副代表や両院議員総会長など5ポスト、玉城デニー衆院議員が幹事長や国対委員長など4ポストを務める。小沢氏を含む全員が複数ポストを兼任させられる小所帯となり、メディアに取り上げられる機会も激減した。
共同代表就任ぶち上げで久しぶりに話題を集めるかと思われたが、全国紙は政治面で淡々と数行報じる程度、朝日新聞(東京版)では記事化すらされなかった模様だ。好意的に取り上げたのは「政権と真っ向から対峙」と持ち上げた日刊ゲンダイくらいだ。
ネットでの評判も散々。山本氏が明かした「一郎太郎」「太郎一郎」という新党名の候補案は、
「『一郎&太郎』って一瞬、なんかの芸人かと思った」
「師匠は大助花子だよね?」
「日光猿軍団かと思った」
「いっそ『一太郎』でいい。ジャストシステムが喜ぶ」
とさっそくネタにされている。「数合わせのふざけた政党だからふざけついでに漫才並みの名前がぴったり」「一発芸人以下の存在感」と辛らつな意見も目立つ。
「小沢一郎もこんな若造の言う通りになるようじゃあ」
自民党幹事長や民主党代表を歴任し、常に政界の中心人物だった小沢氏。しかし、山本氏との合流以降は、物議をかもす発言を繰り返す姿ばかりが目立つ。党の定例会見も山本氏に譲る姿勢で、存在感はますます低下するばかり。
かつては権勢を振るい、根強い首相待望論があったが、今回ばかりは、
「一時代を築いた小沢一郎さんも、ここまで落ちぶれたか」
「小沢一郎もこんな若造の言う通りになるようじゃあ、もう何の力も無いということですね」
と厳しい評価がネットには並ぶ。「引き際が肝心。もう一花はないよ」「なんだかもう可哀想になってきたよ。引退して隠居した方がいい」と引退を勧める声も少なくない。