「一体何のためのビデオ判定か」
白鵬の公式ブログは、初場所初日直前の1月11日の投稿を最後に更新されていない。だがここに、多くの応援コメントが書き込まれているのだ。
「横綱として勇気ある当然の発言だったと思っています」
「白鵬関は問題発言などしていません。命がけでたたかっているのですから」
「審判に対する敬意、絶対性と、自分の意見を言うことは、まったくの別問題」
と、全面支持の様子だ。逆に審判に対しては「一体何のためのビデオ判定か」「5人の審判がビデオ判定しているのなら、取り直しはあり得ない」と反発する意見が並ぶ。ファンからのコメントは1月28日時点で550件を超えている。
だが白鵬の師匠の宮城野親方(元前頭・竹葉山)は1月28日、日本相撲協会の北の湖理事長と伊勢ケ浜審判部長(元横綱・旭富士)に前日に直接謝罪したと報道陣に明らかにした。親方から白鵬に注意し、本人も反省していると述べたという。
これで「一件落着」となるか、それとも審判の親方たちが「権威が傷ついた」として横綱本人への「直接指導」実施へと踏み込むのか。歴代優勝回数が塗り替えられた記念の場所後に、何とも後味の悪い騒動となった。