医師がブラジル人患者家族に「クソ、死ね」? 病院側は不適切な言動認め厳重注意

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   静岡県内の総合病院の男性医師が、ブラジル人患者の家族に「クソ、死ね」などと罵倒したと、この家族がフェイスブックで訴え、騒ぎになっている。病院側は不適切な言動があったことを認め、病院長が男性医師を厳重注意した。

   騒ぎのきっかけは、6歳の在日ブラジル人少女の父親が2015年1月22日、フェイスブックで2つの動画をアップしたことだった。

ポケットに手を突っ込み、「じゃあ、訴えて下さい」

医師の言動が物議醸す
医師の言動が物議醸す

   その説明などによると、少女は、太ももなどに赤い腫れものがたくさんできており、夜間に県内の総合病院の救急外来で診療を受けた。動画は、そのとき少女に付き添った家族が撮ったものらしい。

   診療後の病院医師らとのやり取りが記録されており、最初の動画では、少女の父親が、たどたどしい日本語で若い男性医師を問い詰めるシーンで始まっている。

   父親がこのまま帰ってもいいのかとただすと、医師は、両手をズボンのポケットに突っ込みながら、「で、小児科に行け! 小児科に」と声を張り上げた。父親が別の病院への紹介状を書けるかと聞くと、医師は、ルールがあって書けないと説明した。

   これに対し、父親が「酷い問題だったら、どうする?」と問い詰めると、今度は、こう言い放った。

「じゃあ、訴えて下さい。そのときは、裁判で訴えて」

   さらに、「救急外来ですべての診療を行うのは不可能なんです」「それを、現実をまず受け止めて下さい」と理解を求めた。それでも、父親が紹介状を求めると、医師は同僚を呼び、その同僚は、少女の病状に心配がないと判断したから、入院の措置も取らなかったと説明した。その間も、医師は両手をポケットに入れて、イライラした様子だった。

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