イチローを待ち受ける「マイアミの受難」 格安契約、バックアップ要員の現実

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日本に戻ってプレーすることは...

   マーリンズの外野陣は20代の選手が3ポジションを占める。イチローの守った右翼には昨年の本塁打王(37本)スタントンがいるし、中堅は23本塁打のオズナ、左翼には21盗塁のイエリナがいる。

   こんな中でプレーするイチローには、大記録への挑戦がある。大リーグ通算3000安打まで156本に迫っている。さらに日米通算となるが、ローズの持つ大リーグ記録4256安打まであと134本。

   3000安打は超一流打者の証で、殿堂入りを確実にする数字だ。ただレギュラーで常時出場しないと1シーズンでの達成は難しい。2年契約が欲しかったところである。

   昨年のヤンキースでは143試合に出場し、102安打。この数字も今季のマーリンズではかなり困難だ。しかもマーリンズはナ・リーグなので指名打者はない。より出番が限定される。

   できれば指名打者のあるア・リーグ球団に入れば出場機会に恵まれるのだが、やはり年齢がポイントになったのだろう。試合に出れば活躍できる力はまだ残っている。イチローがそれをもっともよく知っているはずで、もどかしい思いなのではないか。

   日本に戻ってはどうか、とアプローチした球団はある。しかし、イチローをよく知る人たちは「日本に戻ってプレーすることはない」と断言する。

(敬称略 スポーツジャーナリスト・菅谷 齊)

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