「イスラム国」人質はオレンジ服着用 それはどんな理由からなのか

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   イスラム過激派組織「イスラム国」が日本人2人を拘束しウェブ上に公開した殺害警告映像は、多くの人に衝撃を与えた。二人が着ていたオレンジ色の服も印象的だった。

   イスラム過激派に拘束されたり、処刑されたりした外国人も同じオレンジ色の服だった。それは何を意味しているのか。

米国で発生したテロ事件と関係している

オレンジ色の服を着せられた人質
オレンジ色の服を着せられている

   オレンジ色の服を人質に着せることとの関連性がいわれているのが、2001年に米国で発生したテロ事件の容疑者として、イスラム関係者がキューバにあるグアンタナモ米海軍基地に収容されたこと。

   容疑者はオレンジ色の囚人服を着せられて手足を拘束、目隠しもされた状態でいる様子がメディアで盛んに報じられた。基地内での容疑者に対する拷問や虐待は繰り返し報告され、現在も収容者の人権問題が取りざたされている。

   2015年1月23日の産経新聞の記事によると、日本エネルギー経済研究所中東研究センター副センター長の保坂修司氏は、

「米国が多くのジハード主義者をオレンジ色の囚人服を着せてグアンタナモ基地に収監したことへの当てつけだ。今回、日本人に同じ服を着せたのは、イスラム国への空爆を行っている米国などと同様に日本が位置づけられたということ」

と、説明している。

   オレンジ色の囚人服を着せて人質をひざまづかせるという構図は、米国側への意趣返しであり、その映像をYouTubeで世界中に流すことで、「イスラム国」の宣伝につながると考えている可能性もありそうだ。

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