俳優の浅野忠信さん(41)がツイッターやインスタグラム上で公開している漫画が話題を呼んでいる。
ボールペンでササっと書いたような、一見すると「落書き」のようなイラストなのだが、独特なタッチやシュールな内容が「じわじわくる」「新しい。。。」などとして着実にファンを増やしているのだ。
長澤まさみ「ハマりました。ブタの絵好きだなぁ」
実は浅野さん、セレクトリサイクルショップ「PASS THE BATON」の公式サイト上で2009年から4コマ漫画を連載している。「役者の日常」と題したシリーズで、これまでに公開した作品数は223点にもおよぶ(1月19日時点)。同サイトのための描き下ろしとあって「知る人ぞ知る」コンテンツだったようだが、インスタグラムやツイッターでも紹介するようになると、徐々に知名度が上がったようだ。
描く内容は多岐にわたる。たとえば「役者の日常209」では、シンプルな線で構成された人物画の横に次のような言葉が書かれている。
「取材をうけていて/時々気が遠くなることがある/つかれているのか?/そういうワケでもないと思う アハハ」
実体験に基づいた絵日記のような感覚だろうか。かと思えば、シュークリームやケーキ屋さんの絵とともに「死んだ日のことを全く覚えていないが/まさか/シュークリームの中のカスタードに生まれ変わるとは思わなかった」(役者の日常213より)と想像上の話と思われるものも。他にも「画鋲」や「数字」が主役のものなど、意表を突くシュールなテーマや内容が次々に登場する。
理解できるかはともかく好評のようで、インターネット上にも、
「シュールと言いますか、感性高すぎる」「イイ!もっと早く知っておくべきだった!」「浅野忠信の四コマ漫画すごい。オチがない。新しい。。。」
といった読者の声が寄せられている。
女優の長澤まさみさん(27)もファンの一人のようで、14年7月に自身のインスタグラムで「行定さんに浅野さんの4コマ教えてもらってハマりました。ブタの絵好きだなぁ」とコメントしていた。
LINEスタンプ化もそう遠くない?
最近では「何もない」という漫画シリーズも公開している。パーマ頭の小太りな男性が主人公で、コミカルなビジュアルがさっそくファンの心を掴んでいるようだ。15年1月19日には自身の作品が「NAVERまとめ」でまとめられているのを発見し、「まとめられた!」とツイッターで驚いていた。
浅野さんがなぜこれほど漫画制作に熱心なのかは分からないが、昔から絵を描くことが好きだったようだ。モンブランの広告記事では「子供のころから癖のようにいつも絵を描いていました」とも語っていた。
俳優になってからも日常的に絵を描いているようで、ここ10年の間にも絵画作品の個展を複数回開いている。また、インターネット上の販売サイトでは段ボールをキャンバスにした作品などを30万円台~80万円台で販売している。
SNSで自作の絵が注目を集めた俳優といえば、へたうまイラストで「画伯」とも称されるようになった田辺誠一さん(45)が思い浮かぶ。14年9月にはLINEクリエイターズスタンプへの参加を表明し、11月から販売を開始すると大好評となった。田辺さんの参加表明に触発されたのか、浅野さんも9月に「俺もLINEスタンプ作りたいな」とツイートしていた。現時点でスタンプ発売には至っていないようだが、ファンの期待感はますます高まっているようだ。