「戦闘員は、鋭い目でナイフを見つめている」 本当にイスラム国メッセージなのか、情報錯綜

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コンタクトが取れているとの観測も報じられる

   また、人質解放の交渉もしようとしたというジャーナリストの常岡浩介さんは、外国特派員協会で行った1月22日の会見で、「状況は、ほぼ絶望的だと思っています」と見通しを示した。

   その理由について、常岡さんは、人質が助かったのは、イスラム国がビデオ声明を行う前に身代金の交渉をして解放されたケースに限られているとして、「イスラム国は、ビデオで殺害予告をした人を確実に殺害してきた」と述べた。

   一方で、日本政府は、まだ望みを捨てずに様々なルートを使って交渉を続けているとも報じられている。

   現地対策本部があるヨルダンでは、本部長を務める中山泰秀外務副大臣に変化が見えてきたとするテレビ報道もあった。報道陣の問いかけに対し、イスラム国側との接触を否定せず、むしろコンタクトが取れている印象を持たせたという。現地の専門家も、イスラム国からの人質解放に成功したトルコが日本に協力しているはずだとの見方を示したとも報じられた。

   身代金支払いについても、日本政府は慎重な物言いに終始しているとする新聞報道もあった。つまり、含みもある発言ということらしい。菅義偉官房長官は、タイムリミットが過ぎた23日夕の会見でも、「テロには屈しない」としながらも、身代金については引き続き言及を避けていた。現時点ではイスラム国からの特段のコンタクトはないと説明したが、「さまざまな情報に接していることも事実」とも述べ、含みを持たせた。

   いずれにせよ、近いうちに、何らかの動きが判明しそうだ。

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