アメリカ西海岸の港湾労使交渉が長期化し、日本のファストフード各店への影響が長引いている。このため、日本ケンタッキー・フライド・チキンは2015年1月22日にポテトの販売休止を発表した。再開は「安定的な調達のめどが立つまで」とし、具体的な時期は明らかにしていない。
相次ぐポテトの販売休止はツイッターで「ポテトショック」と呼ばれ、客にはショックや困惑が広がっている。
「お昼にケンタへ行ったらポテトがなかった」
ケンタッキー広報によると、各店舗での販売は在庫がなくなり次第終了となる。セットメニューはポテトの代わりにコールスローを付けることで対応し、価格は20円前後上がる。
ポテトの販売については14年末から検討を続けてきた。アメリカに加え、カナダからも輸入してきたが、安定調達が難しいと判断したという。代替商品については国産じゃがいもを使うなど、さまざまな方策を検討している。
発表を受け、ツイッターには、
「エッ...ケンタッキーポテト販売やめちゃうの...」
「ポテト好きなのにショックすぎる」
「ケンタッキーのポテト無くなるとか俺生きていけない」
と驚きが広がる。
記者が23日昼ごろ訪れた都内の店舗ではまだ在庫があったが、「今日中にはなくなるのではないか」と店員は話していた。この店舗ではまだ客から問い合わせはなかったというが、同社広報は今後客への周知を進めるとしている。
在庫がなくなる前に駈け込んだのか「ケンタのポテト今日はまだ食べれた」「お昼にケンタへ行ったらポテトがなかったのでびっくりしました」「がーん!ケンタのポテトがなかったぁああぁぁぁぁ」と報告が上がっている。
バーガーキング、サブウェイでは現在も代替品を販売
西海岸の労使交渉の影響でポテトが安定調達できないのは同社だけではない。マクドナルドは14年12月17日から一時「マックフライポテト」の販売を休止していた。航空便や東海岸からの船便などの緊急対策により、15年1月4日にようやく再開したばかりだ。
同じファストフードチェーンでは、バーガーキングやサブウェイも影響を受けた。ヨーロッパ産や日本産のじゃがいもを使った代替品を販売している。バーガーキングによると、これまで販売していた「BKフレンチフライ」は2月下旬をめどに再開する予定だという。
マクドナルドの店舗では休止直前に一部の客がポテトの買い占めに走ったとツイッターで話題を集めた。一連の騒動は「ポテトショック」と呼ばれ、「あちこちポテト休止て...」「コッチもポテト販売停止かよ」「ここ最近のポテトショックがすごいね」と波紋を広げている。