15年度から軽自動車税が上がる
軽自動車人気は車名別新車販売ランキングにも表れた。トップは前年比62.1%増の23万4456台と急伸したダイハツの「タント」が獲得した。軽自動車の首位は2008年のスズキ「ワゴンR」以来、6年ぶり。それだけでなく、上位ベスト10のうち、なんと過去最多となる7車種を軽自動車が占める結果となったのだ。
ちなみにベスト10を見てみると、タントの次は2位「アクア」、3位「フィット」(ホンダ)、4位「プリウス」とHVの登録車が続いた後、「N-BOX」(ホンダ)、「ワゴンR」、「デイズ」(日産)、「N-WGN」(ホンダ)、「ミラ」(ダイハツ)、「ムーヴ」(ダイハツ)といずれも軽自動車だ。
ただ、軽自動車の旋風が2015年も続くかどうかは分からない。まず税制が変わる。今は所有することで年7200円しかかからない軽自動車税が、2015年4月以降は1.5倍の1万800円になる。スズキ、ダイハツの2強が2014年に総力戦を演じた「デッドヒート疲れ」で、もはや売り先がさほど豊富にないことも見逃せない。
ベンツやBMWなど超高級車は依然好調だが、軽自動車や小型車が思うように売れず、国内市場が停滞する懸念もあるのが2015年の新車販売市場の実情だ。