2014年に日本を訪れた外国人旅行者数は、前年比29.4%増の1341万3600人(推計)だった。日本政府観光局が2015年1月20日に発表した。過去最高だった13年の1036万3904人)よりも約300万人上回った。円安で日本への旅行の割安感が強まったことに加えて、消費税の免税品目の対象拡大などが功を奏し、中国などアジアからの訪日客が増えた。
訪日客は14年3月以降、10か月連続で100万人を突破。免税品目の対象が拡充された14年10月以降は3か月連続で前年同月を3割以上も上回った。直近の12月は43.0%増の123万6100人だった。
国・地域別でみると、首位は台湾で前年比28.0%増の282万9800人。次いで韓国が12.2%増の275万5300人、3位は中国だった。中国は大型クルーズ船の寄港が増え、買い物目的の旅行客も伸びたことから83.3%増の240万9200人と急増した。
また、観光ビザが免除・緩和された効果で、タイ(45.0%増)やマレーシア(41.3%増)、インドネシア(70.0%増)など、東南アジアからの訪日客も大幅に増えた。
なお、観光庁が同日発表した2014年の訪日外国人消費動向調査によると、訪日客が旅行中の買い物などで使ったお金が推計で43.3%増の2兆305億円となり、初めて2兆円を超えた。