アニメ映画「ルパン三世 カリオストロの城」が2015年1月16日に「金曜ロードSHOW!」(日本テレビ系)で放送され、平均視聴率14.5%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録した。
劇場公開からすでに約35年が経過しており、テレビ放送も今回で通算14回目。ファンもいよいよ見飽きているかと思いきや、視聴率は未だ根強い人気があることを示している。
副音声の解説放送に「何回も見てるけど新鮮」
「カリオストロ~」はモンキー・パンチさん原作のアニメ「ルパン三世」の劇場映画第2作として79年に公開された。舞台はヨーロッパの小国、カリオストロ公国の古城。「幻の偽札」と呼ばれるゴート札の秘密や可憐な王女クラリスの救出をめぐり、ルパンとその仲間たちが大暴れする痛快アクションだ。
ルパンの劇場シリーズの中でも一際人気が高く、迫力のあるカーチェイスや、ルパンと次元がミートボールスパゲティーを食べるシーン、ラストの銭形警部によるキザなセリフ...と、名場面をあげれば枚挙にいとまがない。
1980年に「水曜ロードショー」(日本テレビ系)で放送されて以来、通算14回もテレビに登場しているが、平均視聴率は相変わらずいい数字を保っている。今回の14.5%は、12回目(2010年)の12.1%、13回目(2012年)の12.7%を上回っている。裏番組の関係もあるだろうが、相変わらず広く愛されていることが伺える。
長らく支持され続ける理由の一つとして、アニメ映画の巨匠、宮崎駿さんの監督作品ということが挙げられるだろう。同作は宮崎監督の長編デビュー作として広く知られ、監督ならではのルパン像や演出も大きな見どころとなっている。ルパン作品としてではなく「宮崎アニメ」として楽しむ人も少なくないほどだ。
今回は副音声も楽しみの一つだったようだ。副音声ではジャッキー・チェンさんの吹き替えなどを担当している石丸博也さんによる「解説放送」が流れ、「カリオストロの城朗読会や!」「何回も見てるけど新鮮」などとファンを喜ばせた。