新型プリウス、ついに燃費世界最高の「リッター40km」か 燃費競争いつまで続く

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   トヨタ自動車が2015年秋にも発売するハイブリッドカー(HV)の新型「プリウス」の燃費がガソリン1リットルあたり40キロメートル(km)に達したようだ。モーターなどのハイブリッドシステムの性能を高めたとされる。

   激しい燃費競争が繰り広げられるなか、「リッター40km」が実現すれば、他のガソリン車やHVと比べて、世界一の燃費性能になる。

0.2kmを争う、熾烈な燃費競争

新型プリウスは「リッター40km」の世界一の低燃費か(画像は2009年5月発売モデル)
新型プリウスは「リッター40km」の世界一の低燃費か(画像は2009年5月発売モデル)

   自動車メーカーによる燃費競争は、軽自動車を含め、年々熾烈になっている。

   ハイブリッドカー(HV)をめぐっては、トヨタ自動車とホンダが首位争いを演じている。トヨタは小型車「AQUA(アクア)」で、ガソリン1リットルあたり35.4kmを実現し、2011年12月に発売。すると、ホンダが13年9月に発売した「フィットHV」が36.4kmを達成。それまで首位だったトヨタの「アクア」を抜き去ったが、13年12月にトヨタはそのアクアを改良して、世界トップの低燃費37.0kmを実現した。

   一方、ガソリン車は、ダイハツ工業が「第3のエコカー」として2011年9月に売り出した軽自動車の「ミライース」が、ガソリン車としては初めてHV並みの1リットルあたり30.0kmを達成。しかし、その直後の同12月にはスズキがリッター30.2kmの「アルトエコ」を発売。ミライースを0.2km上回った。

   ところが、13年8月にダイハツが33.4kmを実現して再びトップに立ち、同12月にはスズキが35.0kmで巻き返し、14年7月にはダイハツが35.2kmを達成。さらに、14年12月にはスズキが新型アルトでリッター37.0kmの低燃費を実現し、再度首位を奪還した。

   トヨタのアクア、スズキのアルトとも、現在リッター37.0kmで「世界一」の低燃費だ。

   そうした中で、トヨタはHVの新型「プリウス」を2015年秋にも発売する。2015年1月20日付の読売新聞によると、新型プリウスはモーターなどのハイブリッドシステムの性能を高めるとともに、排気量1.8リットルのエンジンの燃焼効率を向上させる。樹脂素材を多く使うほか、電池の小型軽量化を図ることで、車体重量は現行の約1600キロから100キロ程度軽くなるもよう。それにより、燃費性能はガソリン1リットルあたり40kmに達するという。現在の32.6kmからは大幅な向上だ。

   新型プリウスについて、トヨタ自動車は「現時点で発表できることはありません。新車の性能や発売時期などについてはお話できません」としているが、実現すれば「アクア」とスズキの軽自動車「アルト」を上回り、「世界一」の燃費性能になる。

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