「訴訟があったのは事実だが、コメントは控える」
このセクハラ報道に対し、ネット上では、女性が被害を訴えた後も、男性が働き続けていることに驚きの声が上がった。
「アデランスは和解金半分を支払わされた上に、まだこの人雇い続けるの??」「まだクビにもならずに、会社に在籍ってすごいな」
さらに、女性が警察に届け出ようとしたのに、会社の幹部が制止したとされたことにも、セクハラの隠ぺいではないかなどと批判の声が出た。
ファイナンシャルプランナーの中嶋よしふみさんも、ヤフー・ニュースの記事への個人コメントで、「この状況でも男性従業員が解雇されないのは驚き」としたうえで、「会社のイメージダウンは確実でしょう」と指摘した。警察への届け出を幹部が制止したとされたことについては、「これが事実ならば会社ぐるみの隠ぺいになりかねません」と憂慮した。
産経新聞の記事によると、セクハラ訴訟に詳しい弁護士は、日本では、セクハラによる慰謝料は100~300万円ぐらいになるケースが多いと明かす。
今回の解決金1300万円は、労災認定もされていることから、休業損害額などが含まれている可能性がある。従って、慰謝料がいくらになるか報道だけでは分からないが、ブラック企業被害対策弁護団代表の佐々木亮弁護士は、ヤフー・ニュースへのコメントで、「被害者の受けた傷を考えるともっと高くなっていい」と指摘していた。
アデランスに取材すると、「訴訟があったのは事実ですが、弊社ではコメントを差し控えさせていただきます。その理由も含めて、お答えしていません」と広報IR室の担当者が答えた。