シャープは2015年3月期の連結業績について、「2014年10月31日に発表した予想(最終損益は300億円の黒字)を下回る見通し」とのコメントを、2015年1月19日に発表した。業績予想の修正を検討しているという。
急速に進んだ円安によって輸入価格が上昇。海外で生産した冷蔵庫など白物家電の国内販売の採算が悪化したほか、主力の液晶パネルで価格競争が激しくなったことが要因。本業のもうけを示す営業利益が従来予想していた1000億円を大幅に下回る見通しで、最終損益は赤字に転落する可能性が高まったとみられる。
シャープが14年10月末に示した通期予想は、売上高が前期比微減の2兆9000億円、営業利益が8%減の1000億円、純利益が約2.6倍の300億円だった。
具体的な修正額については「確定し次第、速やかに公表する」としている。