2014年の全国百貨店の売上高は6兆2124億円で、前年比0.3%増(既存店ベース)となり、微増ながら3年連続でプラスを確保した。日本百貨店協会が2015年1月19日に発表した。ただ、全店ベースの売上高は0.1%減と、2年ぶりに減少した。
4月の消費税率の引き上げ後は苦戦が続くが、増税前の駆け込み需要に加えて、前年比1.9倍に増えた訪日外国人向けの免税売り上げが底上げした。
東京や大阪、名古屋など主要10都市での売り上げが1.5%増となる一方で、それ以外の地区は2.1%減と地方の回復遅れが鮮明だった。大都市部を訪れる外国人客が百貨店の売り上げを支えているといってよい。
月別では、3月が増税前の駆け込み需要で前年同月比25.4%増と大幅に伸びたが、その反動で4月以降は9か月連続で前年割れしている。半面、免税売り上げは12月まで23か月連続プラス。12月は2.8倍の127億円と、統計を取り始めた09年1月以降、単月で初めて100億円を超えた。