「どうすれば十分に寝かせてやれるのか教えてほしい」
厚生労働省が実施している21世紀出世児縦断調査でも、母親の労働時間が長いほど、22時以降に就寝する子どもの割合は増えることがわかっている。わが子を肥満や生活習慣病のリスクにさらしたくはないが、「どうすれば十分に寝かせてやれるのか教えてほしい」というのが、働く母親の本音だろう。米国でも日本でも、子どもの睡眠時間に影響を及ぼすのは母親の労働時間であって、父親の労働時間は問題になっていない。
[アンチエイジング医師団取材TEAM/監修:山田秀和 近畿大学医学部 奈良病院皮膚科教授、近畿大学アンチエイジングセンター 副センター長]
参考論文
Sleep, but not other daily routines, mediates the association between maternal employment and BMI for preschool children
DOI:http://dx.doi.org/10.1016/j.sleep.2014.08.006
アンチエイジング医師団
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