睡眠不足の子供は肥満になる率が高い 母親の労働時間の長さが影響?

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「寝ない子は太る」のは成長ホルモンと自律神経が関係

   睡眠不足が肥満を招くことは、これまでにも多くの研究で示唆されている。日本でも幼児期の生活習慣と健康との関係についての調査が行われ、興味深い結果が出ている。

   「富山スタディ」と呼ばれるこの調査では、富山県で平成元年度に生まれた約1万人の子どもを対象に、3歳から3年ごとに生活習慣と健康状態を調べた。その結果、3歳のときの睡眠が9時間未満の子どもは、10時間以上の子どもに比べ、中学1年になったときの肥満率が1.6倍だった。

   調査を実施した富山大大学院医学薬学研究部は、幼児期の睡眠不足が肥満を招く理由について、主に成長ホルモンと自律神経の2つの要因が関わっていると説明している。睡眠中に分泌される成長ホルモンは、夜間の脂肪分解に関わっているため、睡眠時間が短いと肥満に傾く可能性がある。また、睡眠中は副交感神経のほうが活発になるが、睡眠不足になると交感神経の活動が強くなる。すると血圧や心拍が上がりやすくなり、血糖を下げるインスリンの働きが悪くなるため血糖値が上がりやすくなる。そのため、睡眠不足は糖尿病や高血圧、肥満のリスクを高める。「寝ない子は太る」のだ。

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