ソニーが2014年1月11日に中国で予定していた据え置き型ゲーム機の「プレイステーション4(PS4)」、携帯型ゲーム機の「PSヴィータ」の発売を延期することを決めた。
中国ではゲーム機やソフト発売に当局の許可が必要だが、延期に至った理由は明らかにしていない。
新たな発売日はいつになるか
ソニーのゲーム子会社のソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が発売直前の8日に「諸般の事情により11日に予定していた発売を延期する」と発表した。理由は「当局からの申し入れがあった。調整がつかなかった」とするだけで、新たな発売日も「1日も早く中国のユーザーの皆さまにお届けできるよう準備を進める」としているものの、現段階では固まっていない。
中国では2000年から青少年への悪影響があるとしてゲーム機の製造、販売を禁止してきた。しかし、スマートフォンやタブレットでゲームを楽しむユーザーが増加していることなどから、2014年1月に上海の規制緩和のモデル地区への企業進出を条件に14年ぶりに解禁した。
これを受け、米マイクロソフト(MS)が2014年9月から「XBox One」を3699元(約7万円)で発売。SCEも同12月、年明け1月にPS4を2899元(約5万5000円)、ヴィータを1299元(約2万5000円)で売り出すと発表し、現地企業と合弁企業を設立して準備を進めてきた。
PS4は2013年11月から世界各国で順次発売され、今年1月4日時点で累計販売台数は1850万台を達成している。PS登場から20年以上が経過したが、シリーズでは過去最速ペースで普及している。実写と見間違えるほどの画像や高いネットワーク機能を備えるなどしており、競合機を寄せ付けないほどの人気を誇る。