ゴールデンウィーク期間の金額は2月以降に発表
日本での買い物意欲が旺盛な中国からの観光客にとっては、燃油サーチャージが往復4000円下がり、円安に次いで「好材料」が増える。日本政府観光局が2014年12月17日に発表した、同年1~11月の訪日中国人の総数は約222万人と、昨年比で8割増。2015年も増加が期待できそうだ。
逆に日本人の海外旅行は伸び悩んでいる。東京入国管理局成田空港支局が2015年1月8日に発表した、年末年始(2014年12月19日~2015年1月4日)の成田空港の日本人出入国者数は約69万7000人で、前シーズン比17.8%減と落ち込んだ。休日の並びがよく「9連休」となった人は多かったはずだが、この結果は円安による海外渡航見送りが要因のひとつとみられる。
とはいえ、ゴールデンウィークや夏休みといった長期休暇になると、海外旅行は一定の需要があるのも確かだ。ANAは、2015年4月1日以降発券分に適用される燃油サーチャージは2月ごろに発表するという。例えば北米や欧州路線の場合、3月31日までの金額は往復2万8000円だが、さらに減額されて仮に「ゼロ」となればこの金額がまるごと財布に残る。今年のゴールデンウィークは「最短」でも5連休、平日にあたる5月7、8日の2日間を休めば9連休も可能だ。円安の「マイナス面」には目をつぶってでも外国に旅行しようと気分が高まるかもしれない。