採用現場でも内部進学者へは評価厳しい
実際に内部進学した人が「使い物にならない」かどうかを判断することは難しいが、企業の採用に携わる人からの評価は厳しいようだ。
人材コンサルティングのヒューマントップ菅原秀樹社長は11年12月当時、J-CASTニュースの取材に、内部進学や推薦・AO入学の学生には厳しい目が向けられていると語っている。その理由は「厳しい競争を経験しておらず、勉強していないとみられているからです。例えば、慶応幼稚舎からのストレートよりも、地方の名門高校出身者の方が出世すると考えていますよ。幼稚舎なら、入学するときに親の年収とかで決まるとみられていますからね」としている。
また、日本経済新聞(12年12月12日、電子版)の記事では、ある食品メーカーから就活生を紹介する企業の担当者に「付属校上がりは絶対にダメ」と注文があったという証言が紹介されている。学生にとっては人生最大の関門となる大学受験は学力、精神力を鍛えるチャンスで、この経験がないと人材の差につながる、というのが理由だという。