小説家としての自分とプロレスラーに共通する部分
西さんは子供のころから大のプロレスファン。採用はされなかったが、大学卒業後、プロレス団体に就職できないかと各団体に履歴書を送ったほどなのだ。小説家デビューは「あおい」、関西大学法学部卒業後の2004年だった。20万部を越える家族小説「さくら」などのヒット作を持つ。
西さんのインタビューを読むとプロレスの話題が出てくることが多く、プロレスラーを題材にした「ふくわらい」「こうふく あかの」といった小説もある。どうしてそんなにプロレスが好きなのか。純粋にプロレスが好きだというほかに、小説家としての自分とプロレスラーに共通する部分が多いからなのだという。両者ともにファンタジーな世界に生きていること。そして、
「選手がやじられたりしながら生きているのを見ているときの感動、そのかっこ良さ。ウチはその感動する感じを小説で書いている気がしますね」
などとインタビューで答えている。