「プロレスから勇気をもらっている」
第152回芥川賞・直木賞(平成26年度下半期)で直木三十五賞を受賞した西加奈子さん(37)が受賞記者会見でそう語ると、ネット上で現役プロレスラーやプロレスファンから歓喜の声が上がった。プロレスの存在を文学界という場所でアピールしてもらうことができた、という喜びからだ。
プロレスは「K-1」など格闘技ブームの余波もあって衰退の一途を辿り、一時は存亡の危機とまで騒がれた。しかし、2012年ごろから盛り返し、「プロレス女子」といった新語も登場、新たなブームを迎えている。西さんのこうした発言がテレビや新聞で大きく取り上げられるのは、まさにプロレス復活の証拠、というのである。
小島聡も「プロレスに追い風が吹いていると実感」
新日本プロレスの棚橋弘至選手(38)は2015年1月16日の朝、自身のツイッターでこう綴った。
「西さん、ありがとうございます。感謝の言葉が見つからないです」
ツイッターには西さんの記者会見を放送しているテレビ画面の写真が掲載され、そこには、
「とにかくプロレスからは ムチャクチャ勇気を頂いています」
と話す西さんが映っていた。同じプロレスラーの小島聡選手も16日、
「直木賞の西加奈子さんの口から『プロレスから勇気をもらってます』と出てきて、驚きと喜び。プロレスに追い風が吹いていると実感」
と呟いた。両選手のファンも大喜びで、
「嬉しいですね。同じ想いのファンはたくさん居ます、もちろん私も。西さん、おめでとうございます!!」
「『おぉ~~!』ってなりました。 ホントにプロレス観戦が最大の活力源です」
「ちょっと変わってる子扱いされて20年(あ、もう子じゃないや) めげずに好きでいてよかった~」
などといった多くのリプライが寄せられた。