三越伊勢丹ホールディングスは、富裕層を狙った出資100%の旅行会社「三越伊勢丹旅行」を設立すると2015年1月15日に発表した。現在の旅行営業部を切り離し子会社化するもので、15年7月から事業を開始する。15年度は75億円の売上高を見込んでいる。
旅行会社を設立する狙いを同社では「ラグジュアリートラベルマーケットにおける確固たるポジショニングの確立」と説明し、顧客である富裕層の旅行に関する満足度をさらに高めるとともに、政府が2020年までに訪日外国人旅行者2000万人を目指していることにも注目し、海外観光客の国内旅行マーケットにも力を入れる。現在の旅行営業部では豪華列車チャーターや、遺跡・美術館などの特別貸切見学、著名講師が同行する海外旅行、三越が保有している10人乗り豪華バスによる国内旅行などを行っていて、こうした展開も拡充する。