2014年の上場企業の倒産が、1990年以来、24年ぶりにゼロだった。企業情報の帝国データバンクが全国の企業倒産(負債額1000万円以上の法的整理)に関する調査結果を、2015年1月13日に発表した。2013年は3件あった。全体の倒産件数も、前年比11.1%減の9180件と、2006年以来、8年ぶりに1万件を下回った。
景気の回復基調と大規模な金融緩和による低金利で、企業が資金を調達しやすくなったことが減少につながった。業種別にみると、全7業種のうち不動産を除く6業種で倒産件数が前年を下回った。
負債総額は32.3%減の1兆8678億円で、戦後最大だった2000年(21兆8390億円)の10分の1以下になった。負債100億円以上の大型倒産が8件と、前年(20件)から大幅に減ったため。