丸亀製麺、うどんの本場・香川県で挫折? 路面1号店が撤退... 味よりも「値段で負けた」のか

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

どんどんトッピング載せたら、「うどんの値段じゃなくなる」

   丸亀製麺が香川県高松市の「栗林公園店」を閉店することに、インターネットでは、

「ビジネス街に近い小型店とかだったら、もっと採算とれてたんだろうけど...」
「香川のうまい地元店もチェーン展開とかはできていないわけで。それはああいう立地や経営だからその値段と品質を維持できるわけだからね」
「だって、丸亀製麺でトッピングをどんどん載せていったら、うどんの値段じゃなくなるんだもの」
「チェーン店って個人店より安くて味もそこそこってのが売りなのに、香川のうどん屋においては値段でまず負けてる」

と、うどんの味よりも価格が「高い」との声が少なくない。

   香川県で「うどん」といえば、1玉120~140円、2玉でも250円程度で食べることができる。一方、丸亀製麺では「釜揚げうどん」や「かけうどん」「さるうどん」の並盛が280円と、町のうどん店より100円ほど高い。

   これに大根おろしやとろろ、温泉玉子などのトッピングが各60円。さらに、野菜天ぷら(かき揚げ)をトッピングすると130円プラス、といった具合だ。

   香川県民にとって、「うどん」は老若男女を問わず、生活に密着した食習慣、食文化として根づいている。うどん店は県全域に分布し、統計によると香川県のうどんの年間消費量は県民一人あたり2日に1食(1玉=200グラム)を口にしている計算になるという。

   なにしろ、香川県のうどん店は、お客が丼を持参して、うどん玉だけを入れてもらって食べる店も少なくないという。釜揚げ、かけ、ぶっかけ、生しょうゆ... ダシ汁も蛇口をひねれば出てくるスタイルで提供される。

   とにかく圧倒的に手軽に、安く食べられるうどん店が軒を連ねているのだ。そんな食習慣、食文化の違いが、「丸亀」を名乗るものの、県外から香川県に乗り込んだチェーン店の見えない「壁」になっていたのかもしれない。

1 2
姉妹サイト