インターネット巨大掲示板「2ちゃんねる」で、このところ連日のようにサーバーに不具合が生じて接続に障害が出ている。
当初はサーバーの増強やメンテナンス作業のためだったが、その後サイバー攻撃のとばっちりを受けてしまったようだ。異常事態の長期化に、利用者はいらだちの度合いを強めている。
姉妹サイトがサイバー攻撃で2ちゃんも「完全に遮断」
「また落ちたか」「もう24時間365日こういう状態は治らない」
2ちゃんねるにこんな書き込みがあふれたのは、2015年1月13日朝のこと。目当てにしていた掲示板に書き込もうとしたところ、接続ができなかったため怒る人が続々と現れたのだ。
実はここ1、2日の話ではない。さかのぼると、2014年12月28日ごろからちらほらと複数のサーバーが落ちたという情報が見られた。その後「復活した」「いやだめだ」とのやり取りが出てくる。理由として「サーバーの移設作業のため」との説明が載っていた。
これを裏付けるように、2ちゃんねるの管理人で米レンタルサーバー会社のジム・ワトキンス会長が12月30日にツイッターで、いったん「アクセスしてみてください。『2ch.net』はフルパワーで戻ってきました」と投稿したが、すぐに「増強作業がもう少し必要です。ご不便をかけて申し訳ありません。あと数時間ダウンするとみられます」と陳謝していた。
大みそかにはいったん「(サーバーが)重いけど書けるようになった」との情報が寄せられたが、元日にかけて再び動作が不安定な様子が報告されるようになった。この日ワトキンス氏はツイッターで、一部不具合の発生により部品を交換したことをツイートしていた。1月4日、6日も同氏は、個別のサーバーについてメンテナンスのため数時間休止するなどと英語で告知している。
ところが今度は別の事態が発生した。2ちゃんねるの姉妹サイトである英語の匿名画像投稿サイト「8chan」が1月7日にサイバー攻撃を受け、2ちゃんねるも「接続が完全に遮断された」と8chanの公式ツイッターが報告したのだ。2ちゃんねるのサーバーダウン情報の掲示板には同日夜、「いきなり接続できなくなった」「また大規模落ちか」と嘆き節のオンパレードとなった。8日以降も断続的に、夜になると「動かない」という不満が書き込まれた。年末から続く不調に、運営側に怒りの矛先を向ける人も少なくない。