過激派を刺激しかねないものは排除
反イスラム的ともされた「悪魔の詩」を翻訳した筑波大学教授が1991年に何者かに刺殺されたことを引き合いに、太田光さんは、番組の中でこう漏らした。
「そうするとイスラムにとってのああいう風刺画であるとか、いわゆる神を冒涜するようなものっていうのは、シャレにもならないっていう」
太田さんのこの発言は、匿名のブログ「見えない道場本舗」で2015年1月8日に紹介されている。
実際、日本では、シャルリー・エブド紙のように、イスラム教をネタに風刺漫画などを載せるようなメディアはこれまでに出ていない。むしろ過激派を刺激しかねないようなものは排除しているのが実態のようだ。
ロックバンド「BUCK-TICK」が1995年に「楽園」の曲の間奏にコーランを逆再生したものを無断使用したときは、コーラン部分がカットされた修正版に差し替えられている。また、キリスト教や仏教をネタにしている中村光さん作の漫画「聖☆おにいさん」では、イスラム教については触れられておらず、ネット上でも、そのことが話題になっていた。