レディースファッションブランド「UNGRID(アングリッド)」が年末年始に販売した福袋の返品を受け付ける措置をとっている。
福袋の内容があまりにもひどいとして、購入者たちから苦情が相次いだためだ。一体どんな内容だったのか。
インスタグラムに苦情300件近く
アングリッドは、人気ブランドを数多く手がけるマークスタイラーが2011年に誕生させたカジュアルファッションブランドで、ルミネエスト新宿(東京都)や梅田EST(大阪府)など全国で20店舗以上を展開している。
同ブランドでは年末年始の初売りにあわせて「福袋」を数量限定で用意した。「アパレル」と「アクセサリー」の2種類で、それぞれオリジナルのデニムバッグ付きで、1万5000円と5000円(いずれも税別)で販売したそうだ。
ところが、これがファンから大不評を買ってしまった。写真共有サービス「インスタグラム」の公式アカウントには「詐欺にあった気分」「最悪」などという購入者からの苦情が300件近く寄せられることとなった。「在庫処分」であることは分かっていても、今回の内容はあまりにひどいというのだ。
アパレル福袋の購入者のコメントを見てみると、季節はずれの商品や前年の福袋でも販売されていた商品、セール期間中に破格で販売されている商品などが入っていたとの指摘が目立つ。
「この時期に薄いカーデとキャミとアロハなショーパン。。。」
「ニットが鍵編みのタンクトップだとは正直想像してませんでした」
「16200円の福袋に入っているアウターがSALEで2000円程度で購入出来るシャツジャケットなんて納得出来るわけがありません」
「今季のもので被ってしまうのは仕方がないと思いますが、去年の福袋と同じ物を入れるというのはどうでしょう?」
また、アクセサリー福袋の購入者からは「ムック本の付録が入ってましたけどこれで5000円ですか?」という指摘も多々あった。
原因は「人的なミスによる不備」
こうした苦情を受け、アングリッドは2015年1月5日に「弊ブランドにて発売致しました商品に関しまして、多大なる不信感及び不愉快な想いを抱かせてしまった事を心よりお詫び申しあげます」と謝罪コメントをインスタグラムなどに掲載。その上で返品対応を取ることを発表した。購入者で返品を希望する場合は1月31日まで受け付けるという。
なお、問題の福袋について社内で調査したところ「福袋の一部に人的なミスによる不備があることが判明」したという。
福袋の騒動では、2012年に有名ブランドが販売したメンズ福袋も返品対応を迫られたことがある。