マック異物混入 記者会見に社長の姿なく・・・ こんな程度では出てこないのか?

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「もはや、経営の信用問題にかかわる!」

   サラ・カサノバ社長兼CEOが海外出張中であったことは事実だろうが、それでももっと別の対応があったのではないか――。そう思わせたことは、日本マクドナルドにとってマイナスだ。

   重要な出張があったにもかかわらず、記者会見を優先して急きょ帰国することができれば、今回起こった異物混入問題の重要性をいかに認識しているか、アピールすることもできただろう。「帰国後、すぐに(会見を)開くという判断もできたはずです」(経営コンサルタントの大関氏)。

   ちなみに、日本マクドナルドによると、カサノバ社長は2015年1月8日から本社で陣頭指揮にあたっている。

   前出の大関氏は、「マクドナルドについては、もはや『食の安全・安心』の問題ではなく、経営の信用問題に移っています。そこのところを読み間違えているのではないでしょうか。会社存亡の危機に、経営トップがなにも語らないことに、不信感を抱く人が多いのは不思議なことではありません」と指摘する。

   日本マクドナルドは、2014年12月期決算の連結最終損益が170億円の赤字に転落する見通し。その理由は、中国で起こった消費期限切れ鶏肉使用問題で顧客離れが加速して、売り上げが落ち込んだことにあるのは言うまでもない。

   短期間に大きな不祥事が続いているうえ、「企業防衛上の危機意識が希薄としかいいようがない」(大関氏)こともあり、このままでは経営トップの責任問題に追い込まれていくことにもなりかねない。

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