マック異物混入 記者会見に社長の姿なく・・・ こんな程度では出てこないのか?

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   「チキンマックナゲット」などに異物が混入していた問題で、記者会見を開いた日本マクドナルドホールディングス(HD)。しかし、その場に同社のサラ・カサノバ社長兼最高経営責任者(CEO)が姿を現すことはなかった。

   3時間を超える長い会見だったが、日本マクドナルドの説明にインターネット・ユーザーらは、どうも釈然としない。そんなモヤモヤの要因の一つが、カサノバ社長の不在にあるようなのだ。

カサノバ社長への反発、中国「鶏肉問題」が伏線に

記者会見に、カサノバ社長の姿はなかった・・・
記者会見に、カサノバ社長の姿はなかった・・・

   日本マクドナルドホールディングス(HD)は、青森県や東京都、大阪府、福島県で起きた商品への異物混入について、海外出張中のサラ・カサノバ社長兼CEOに代わって記者会見した青木岳彦取締役と菱沼秀仁取締役が、「多大なご心配とご迷惑をおかけいたしました。深くお詫びを申し上げます。大変申し訳ございません」と、深々と頭を下げた。

   大手企業の経営トップ自らが記者会見に姿を現す機会は1年のうちに、そう何度もあるものではないかもしれない。決算発表や新商品・新サービスの発表会、他社との提携やM&A(企業の買収)、そして不祥事・・・ いずれも経営責任を問われるような、重大な出来事のときにこそ、トップ自らが語りかけるということらしい。

   そう考えると、日本マクドナルドのカサノバ社長が、この日の記者会見の場に姿を見せなかったことは、どうだったのだろう――。

   説明にあたった青木、菱沼の両取締役によると、カサノバ社長が会見を欠席した理由は、「海外出張中のため」という。

   これに、ネットユーザーらが反応した。

「会見にカサノバいねーしw 」
「なんで帰ってこんの?」
「責任をとらない責任者はいらないんじゃないですかね」
「異物混入は事実でしょ。トップの謝罪がないなんて????」

といった具合だ。

   とはいえ、これには「伏線」がある。

   周知のとおり、日本マクドナルドは2014年7月、「チキンマックナゲット」の仕入れ先の中国企業が消費期限切れの鶏肉を使っていたことが発覚する問題を起こした。健康被害を引き起こしかねない事態にもかかわらず、カサノバ社長は「マクドナルドは被害者」「中国の不適切な鶏肉が日本に入ってきた証拠はない」などと発言して、顰蹙を買ったことは記憶に新しい。

   カサノバ社長の出身は、カナダ。14年3月に現職に就いたばかりだ。たしかに外国人経営者には、こうした不祥事などが起こった場合に社長が矢面に立つかどうかによって消費者の印象が大きく変わるといった「日本人感情」は理解しづらいのかもしれない。

   しかし、経営コンサルタントの大関暁夫氏は「海外と比べても仕方がないこと。実際に日本でサービスを提供して、日本で(不祥事を)引き起こしたのだから。むしろ、そこは日本人の感情を大事に考えてもらわないと」と、話す。

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