トヨタ3年連続で世界販売台数、首位維持 1000万台達成、VW、GM抑えて逃げ切る

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タカタ製エアバッグ問題の影響が心配

   もちろんトヨタも中国市場の減速と無縁ではないが、もともとシェアが低い分、トヨタの世界販売台数への影響は限定的。景気とは別の問題である「日中関係改善分の伸びしろ」もある。他方、VWはトヨタが得意とし、景気回復やガソリン安で市場がなお拡大し続ける米国で存在感を発揮できないままだ。こうしたことから、トヨタが何とか首位をキープしたまま逃げ切る、という見方が大勢だ。2013年に971万台で3位だったGMは月次データを公表していないが、トヨタには届かない見通し。

   トヨタは2008年に創業以来、初の世界首位に立った。それまではGMが77年間、不動の首位の座にあった。GMの創業は1908年。1931年に米フォード・モーターを抜いて世界首位に立った後はトップを独走。1978年には史上最多の世界販売955万台を記録した。トヨタは2000年代以降世界で拡大路線を歩む中で新興国の需要増も重なり、GMを2008年に抜き去った。その後、東日本大震災による大減産に見舞われた2011年に首位をGMに譲ったのを除いてトヨタはトップを維持してきた。

   しかし、2015年は混沌としている。タカタ製エアバッグ問題がトヨタに影響しないとも限らないし、鈍化するとは言ってもVWやGMの得意な中国市場が伸び続けているのも確かで、熾烈なデッドヒートが年頭から始まる。

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