逆走車の発生場所、インターチェンジ5割、本線上が4割
日本自動車連盟(JAF)に聞くと、逆走車両だけでなく、落下物や故障車両など、さまざまなことが起きることを想定した「防御運転を心がけることが大事です」と話す。
逆走にはいくつかのパターンがある。たとえば、逆走が発生する場所はインターチェンジが5割、高速道路の本線上が4割という。
サービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)から本線に戻る際に、本線の入り口と出口を間違えて本線を逆走するケース。また、インターチェンジで目的の出口を通過してしまったことに気づき、あわててUターンして逆走することもある。料金所では、入り口を通過した後で出口専用路に誤進入すれば逆走になる。高速道路の出口から、そのまま入ってきてしまうということもあるらしい。
また、逆走車のドライバーは左車線を走っているつもりで追い越し車線を逆行してくることが多いという。
JAFは、「逆走車を確認してから近づくまでの時間が極端に短いですし、大型車などによって前方の見通しが悪い場合などは逆走車が突然目の前に現われる可能性もありますから、とっさの判断が求められます」としながらも、「とにかく落ち着いて、自分の逃げるスペースを確認し、減速してからハンドルで回避しましょう。急ブレーキや急ハンドルは厳禁です」と説明する。
スピンや転倒の危険性に加えて、同じように逆走車を避けようとするクルマなど周囲を走っているクルマと衝突する危険もあるからだ。
とはいえ、とっさの判断で落ち着いた操作などできるものなのか、不安は残る。
逆走車は追い越し車線を走ってくる場合が多い。「追い越し車線は、追い越し時のみに走行するという基本を心がける。同時にふだんから車間距離を多くとっていれば、逆走車を早く発見できますし、回避する余裕も生まれます」とアドバイスする。遭遇する確率を減らすことも重要だ。