フジテレビ「やらせや出来レースはない」
しかし、今回は結局、前回に松井咲子さんを僅差で破ったお笑い芸人のさゆりさん(45)が逃げ切った。演奏は、過去最高難度という人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のオープニング曲「残酷な天使のテーゼ」に挑み、95点という高得点を叩き出した。
これに対し、音楽プロデューサーの福田裕彦さんがツイッターで異議を唱えた。HKT48の森保まどかさんの演奏を「凄く上手」と絶賛し、「森保って子のピアノは、もちろん問題はいろいろあるけど、それでも、リズム、タッチ、表現力が、ほかの子達のピアノとはまるで格が違ってました」と指摘した。森保さんが91点だとすると、後の2人は、個人的に採点すれば83点と80点ほどだというのだ。
そのうえで、福田さんは、「ああいう番組を、ピアノをやっている小さいお子さんとかが見て、『ピアノって早い運指ができるのがすごいんだ!』と思い込んでしまったりするのはエンタメとは言え、罪が重い」と断じている。
このツイート内容が一部で報じられ、フジテレビは「やらせ」や「出来レース」をしていたのではとの指摘が出た。何度も優勝争いで沸かした松井さんとさゆりさんのライバル対決を盛り上げるための点数のかさ上げだったのではないかというのだ。
フジテレビの広報部では、取材に対し、「ご質問にありますようなやらせや出来レースといった事実は一切ございません」とこの疑惑を否定した。ピアノ対決の採点基準については、アレンジの仕方による難易度、気持ちを込めて弾けているかなどの表現力、ミスタッチがないかなどの正確性、といった点から総合的に審査していると説明した。
ただ、今回の件について、視聴者からの問い合わせは、十数件来ているという。