元CA名乗る「四十路ヌード」相次ぐ JAL・ANAの「昔の看板」で露出

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   ここ半年ほどで、日本航空(JAL)や全日空(ANA)の客室乗務員(CA)という肩書を使って雑誌にヌード写真を披露するケースが相次いでいる。20代の女性が「現役」を主張するケースがある一方、40歳を超えた女性が10年以上前に退社した航空会社の名前を使ってメディア露出を果たすケースもある。

   どのケースも航空会社にしてみれば迷惑千万だが、どんな世代の女性であっても、CAという職業は、こうした雑誌を手にする中年男性の「劣情」をそそるようだ。

JALが制服を切り替えた1996年頃に入社

ここ半年で「CA」を名乗るヌード写真が相次いで掲載されている
ここ半年で「CA」を名乗るヌード写真が相次いで掲載されている

   「週刊大衆」1月19日号(首都圏は1月5日発売)では、「元JALスッチー『40歳の完熟ヘアヌード』」と題した記事が掲載された。モデルの女性は40歳で、8年間にわたってJALの国内線でCAとして勤務したと説明されている。「CAを辞めたのは30歳の頃」ともある。この説明が正しいとすれば、1996~2004年頃に勤務していたことになる。記事にはCAとして勤務していた頃のスナップ写真も複数ついている。写真から判断する限り、女性が着ている制服は7代目と8代目。JALが制服を7代目から8代目に切り替えたのは1996年なので、女性の説明は大筋で正しそうだ。

   「現在はトラベルフードライターを目指し充電中」だそうだ。

   2014年末には、ANA出身を名乗る女性のセミヌードが紙面をにぎわせた。題して「元ANA美熟女CA アテンション!『豊満美脚』裸身!」。「FLASH」14年12月23日号に掲載された記事によると、モデルは45歳の女性。「短大卒業後、外資系企業勤務を経て、20代半ばで全日空のCAへの転職を果たした」と説明している。6年半勤務し、チーフパーサーまで昇進したという。この説明が正しいとすれば1995~2002年頃にANAに勤務していたことになるが、社員証や職場でのスナップ写真など、実際にこの女性がANAに勤務していたことを示す資料は確認できない。

   なお、この女性は2度の離婚を経験し「本格的にジャズシンガーとして第2の人生を歩みはじめた」という。

「ANA解雇」主張する女性は5回もヌード掲載

客室乗務員の労働環境は厳しさを増している(写真はイメージ)
客室乗務員の労働環境は厳しさを増している(写真はイメージ)

   「現役」を名乗る人もいた。「フライデー」2014年7月25日号、8月8日号、9月19日号には、同じ女性がグラビアページに登場した。当初は「ANA現役国際線スッチー」を名乗っていたが、写真の掲載が問題化し後に解雇されたとフライデーの記事では説明されている。この女性は、その後も「週刊大衆」11月3日号、「週刊ポスト」12月12日号でもヌード写真を披露している。年齢は28歳。台湾のチャイナエアラインのCAを経て、ANAへの転職を果たしたと説明されている。

   いずれの記事でも、女性が出演するDVDについて言及されており、一連のヌード写真はプロモーションの一環だとみられる。この女性についても、やはりANAに勤務していたことを示す資料は記事中に示されていない。ANA広報部は14年9月時点で

「当社の客室乗務員が所属する部署において、責任をもって調査をしてきましたが、当該モデルと同一人物が当社に在籍しているという確認はできませんでした」

とコメントしている。

平均年齢上がり、年収下がってもCAの人気は高い

   ここ半年ほどで3人の女性が「CA」を名乗ってメディア露出を果たしたことになるが、CAの待遇はこの10年ほどの間にかなり様変わりしたようだ。

   JALとANAの有価証券報告書によると、13年3月31日時点でJALのCAの平均年齢は36.2歳、平均年収は459万8000円だった。ANAは32.1歳、449万5000円だった。これに対して10年前の03年3月31日のデータを見ると、JALは34.7歳、703万4000円で、ANAは29.0歳、517万1000円。

   ここ10年ほどで平均年齢は上昇する半面で平均年収は減少しており、総じて労働環境は厳しさを増している。賃金面では、経営破たんを経験したJALの引き下げぶりが目立っている。

   それでもCAという職業の人気は盤石なようだ。「ダイヤモンド就活ナビ」の14年人気企業ランキングでは、文系女子の部でANAが6位、JALが10位にランクイン。両社の事務職の人気も高いが、CAという仕事への人気も反映していると言える。

姉妹サイト