少女への淫行騒ぎを起こしてから、約8年半謹慎していた元極楽とんぼ山本圭壱さん(46)の復帰を、「みそぎは済んだ」として受け入れる声が、少しずつながら広がっている。
身内のお笑い芸人はもとより、橋下徹・大阪市長も自身のツイッターで「山本さんに再チャレンジの機会が与えられるのは当然だ」と後押しする。
「厳しい社会的な制裁を加えられた」
山本さんの復帰舞台となるのは、2015年1月19日に下北沢駅前劇場(東京・世田谷区)で行われる「山本圭壱お笑いLIVE」。料金は決められておらず、客が投げ銭として自由に支払う仕組み。06年7月に当時17歳だった女性と淫行騒ぎを起こして(書類送検後、示談が成立)以来の芸能活動再開だ。
イベント開催が発表されると、ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんや雨上がり決死隊の宮迫博之さん、品川庄司の庄司智春さんらお笑い芸人たちは、相次いで歓迎の声をツイッターに投稿した。
弁護士時代に共演経験がある橋下市長は
「元極楽とんぼの山本さん、頑張って下さい!日本社会は取り返しのつかない罪を犯した者にも再チャレンジを認めている。それと比べれば山本さんに再チャレンジの機会が与えられるのは当然だ」
とエールを送る。「タレントであったがゆえに一般の人よりも厳しい社会的な制裁を加えられた」とも弁護した。
こうした「みそぎは済んだ」として復帰を受け入れる意見は、一般の人のツイッターでも見られ、
「芸能界を十何年も追放になった上に復帰しようとして叩かれる...もういいだろ。神が許さなくても俺は許すよ」
「過去に罪を犯した人の再チャレンジも許されない世の中だと怖いし、活動再開は良いと思うな」
「もう禊ぎは十分済んだでしょ? お互い納得した上で示談になったし。山本さんは犯罪者じゃないんだよ」
といった声が少なからず投稿されている。
過去の不祥事タレントよりも長い謹慎期間
過去に不祥事を起こしたタレントと比べて、山本さんの8年半という謹慎期間は飛び抜けて長い。
不倫騒動でバッシングを受けた矢口真里さんはレギュラー番組の降板から芸能活動再開までおよそ1年半、覚せい剤取締法違反で懲役1年6か月(執行猶予3年)の有罪判決を受けた酒井法子さんは約1年で情報番組にVTR出演して復帰した。
同じく淫行騒ぎを起こし、青少年健全育成条例違反で罰金30万円が科せられた板尾創路さんの謹慎は半年ほど。覚せい剤取締法や銃刀法違反、盗撮、のぞきなどで再三騒ぎを起こした田代まさしさんですら、最長で実刑期間を含む4年程度の謹慎だ(事実上の引退となった10年9月の逮捕後は除く)。
こうしたケースと比べて、山本さんは示談が成立して不起訴処分となっているだけに「そろそろ許してやれよって思う」という書き込みが投稿されている。一方で、「芸能界甘すぎる」「返り咲きなんて、一般社会ではありえない」と厳しい声も依然として強い。