諏訪大社、氏子らは困惑
諏訪大社はJ-CASTニュースに対して「電話での取材には一切応じない」としたが、地元紙の取材には、
「諏訪の伝統、文化であり、神事は守っていかなくてはいけない。静寂の中で行う神事の妨げになるような行為で困惑している」(長野日報)
「長年受け継がれてきた諏訪信仰や氏子にとって特に重要な神事。(従来通りのやり方を)理解してもらいたい」(信濃毎日)
と答えている。
蛙狩神事に関する本を出版し、同社を研究する原直正さんは「数年前からそういう動きがあったことは知っていたが、正月から気が重たかった」と率直に話す。地元の氏子らにも困惑が広がっているとし、「蛙狩神事は少なくとも鎌倉時代には記録がある歴史ある神事。狩猟の神様として各地の信仰を集めてきた伝統もあります。生き物として敬意を払った上でカエルを奉納していることを知ってもらいたい」と語った。
全国動物ネットワーク側は、神事の歴史や伝統を認めながらも、「生きたカエルを串刺しにするような、痛みを与えて殺すいけにえ行為を廃止することは現代社会の流れ。命の軽視をやめてほしい」として、今後も活動を続ける方針だ。