北海道限定カップ焼きそばが東京に ペヤング不在の間に首都圏進出?

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小売店が独自に仕入れたとは考えにくい?

   ツイッターに投稿された目撃情報には、販売店の具体的な店舗名や都内のどの場所かが書かれていない。「やきそば弁当」が棚に並んだのも、「北海道フェア」のような期間を区切っての販売なのか、「定番商品」として店に常備されるのか不明だ。

   東洋水産は、あくまでも「北海道限定商品」だといい、本格進出を否定する。そうなると、メーカーが関知しないところで、小売店が独自に卸売業者から仕入れたのだろうか。しかし、以前食品メーカーで大手チェーンを担当していた40代男性に取材すると、「それはあまり考えられません」と話す。そのうえで「首都圏で、ある程度名の通ったスーパーなら店舗数がそれなりに多いので、メーカーの協力がないと数量の面で(各店に)商品をそろえるのは難しいはず」と指摘した。首都圏に強いペヤングが当面の販売休止で、棚のスペースがぽっかりと空いた。競合メーカーとしては「鬼のいぬ間」にシェアを奪おうと、小売店に対して積極的に提案をしてもなんら不思議はないというわけだ。敵失を利用したと言えば聞こえは悪いが、競争の激しい業界で生き残るためには責められる話ではないだろう。まして大消費地である首都圏で市場を拡大できるのなら、「一世一代のチャンス」となる可能性がある。

   実際には今回、「やきそば弁当」の扱いを巡ってメーカーや小売店にどんな動きがあったかは分からず、推測の域を出ない。それでも、仮に首都圏の一定数の店舗で今後継続的に販売されるのであれば、ペヤングが「復帰」したときにどうなるか見ものだ。

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