タブレットの国内出荷台数初のマイナス 大型画面スマホで十分という人が増える

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

スマホとタブレット併用すれば通信料金は安くない

   IDCのリポートを読むと、スマホの活用法が充実し、小型コンピューターとして使うユーザーが増えているとの説明もあった。モバイル通信分野に詳しい青森公立大学経営経済学部准教授の木暮祐一氏は、「スマホとタブレットを併用すれば、通信料金は決して安くありません。近年流行している大型画面のスマホ1台あれば十分と考えるユーザーが増えているのではないでしょうか」と話す。

   通話ができる携帯機器として、スマホは手放せない。各メーカーは続々と「ファブレット」と呼ばれる画面サイズの大きい端末を開発し、携帯電話会社は今のトレンドとして消費者にファブレットへの買い替えを促す。こうした機種を使いこなす個人ユーザーが増えていけば、同じような役割を持つタブレットは不要と考えても不思議ではない。まして「ブーム」の時に購入した旧モデルのタブレットがあれば、仮に携帯電話会社との通信契約が終了していても自宅や職場でWi-Fiにつないで使用する方法もある。常に新モデルを追いかける必然性は、あまりなさそうだ。

   木暮氏は、法人や教育機関でのタブレット需要は今後も堅調だろうと考える一方、個人向けは今のままではファブレットに押されていくと予測する。端末だけで購入するには高額だし、携帯電話会社と契約して端末料金の「実質ゼロ円」のようなサービスをねらうとしても、月々発生するデータ通信量は安いとは言えないからだ。

「仮に今後、タブレットでも『格安スマホ』のような低料金の端末とデータ通信の仕組みが一般ユーザー向けにも普及していけば、再びニーズの高まりが期待できるかもしれません」
1 2
姉妹サイト