注目浴びる「ネトウヨ主婦」 生活安定、子育て一段落したアラフォーが中心

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「『慰安婦=性奴隷』のウソに終止符を!」と主張

   ネットを見ると「愛国女性のつどい 花時計」「そよ風」「なでしこアクション」といった女性を中心にした組織は数多く存在する。「マスコミの偏向報道、教育現場での自虐史観授業等に日本の危機を感じています」「正しい歴史を次世代に繋ぐネットワーク 『慰安婦=性奴隷』のウソに終止符を!」といった主張を展開している。

   現実社会での政治活動も盛んだ。現役の政治家を呼んで集会を開いたり、東京・渋谷のハチ公前で街頭演説を行ったりしている。サンフランシスコでシンポジウムを開いたこともあるという。

   「ネトウヨ主婦」の存在は、中国共産党の機関紙「環球時報」(ウェブ版)でも報じられた。同紙記者は日本で出会った複数のネトウヨ主婦のエピソードをもとに、「日本と中韓の関係が悪化したため、右翼のたまり場となっている2ちゃんねるの影響を、時間のある主婦が受けてしまったのだろう」と分析した。記事は中国で拡散し、「日本における軍国主義の土壌は根深い」と波紋を広げた。世界でも認知を広めつつあるかもしれない。

   ただ、主張が近い「次世代の党」が衆院選で得票を伸ばせなかったこともあり、古谷さんは「そもそもネトウヨ主婦の絶対数は多くない」という。「活動に疲れたり、男女関係や金銭トラブルがあったりして組織を抜ける人はいる。しかし、ネットに数多く存在する主張に触れることで新たにネトウヨ化する主婦もいて、規模はこの数年、安定している」と話す。

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