米紙は「歴史修正主義」を警戒
こうした動きには、すでに米国から警戒する声が出ている。例えばロサンゼルス・タイムズはナルイシキン氏の発言をモスクワ発で報じる中で、ロシアの国会議員の中で歴史の見直しが相次いでいることを指摘している。具体的には、アフガニスタン侵攻を非難したソ連議会(当時)の1989年の声明を見直したり、クリミア州をロシアからウクライナ・ソビエト社会主義共和国に移管する1954年決定を無効にするように求めたりする動きだ。
ロサンゼルス・タイムズでは、こうした動きの背景には米ロ関係の悪化があり、
「歴史を書き換えようとする動きは、全体主義的なソ連の共産主義時代の特徴だと警告する人もいる」
と指摘している。