TBSは、出張経費請求があったかは答えず
NHKの報道によると、TBSは、12月24日までに自民党支部にホテル代を支払ったとしたうえで、「社員の沖縄への出張取材にあたって宿泊ホテル代を適切に精算していなかったことが判明した」とコメントした。
不適切な精算とは、記者がホテル代を会社に請求していたかどうかについてなのか。この点について、TBSの広報部に取材すると、「記者教育は今後徹底する所存です。それ以外のことにつきましては、お答えしておりません」と説明を拒否した。共同通信の報道によると、TBSの広報部は、ホテル代を負担してもらったことについて、「不適切と判断した」と話したというが、記者を処分するかについても、回答しなかった。
記者はいつのどの番組のために取材していたのかなどを聞くと、広報部では、「取材や放送内容など、取材の詳細に関わることについては、お答えしておりませんが、報道内容が影響を受けたとは考えておりません」と答えた。
島尻安伊子議員の事務所では、記者にホテル代を請求しなかったことについて、事務所で予約して支払ったものの、精算を失念していたとのコメントを発表した。記者側にはすでに支払ってもらったとして、14年分の収支報告書にその額を計上するとした。リゾートホテルを紹介したのは、沖合に基地移設が予定されている米軍のキャンプ・シュワブが一望できる場所としてだという。
それでは、失念していたのに、なぜ「記者宿泊代」と収支報告書に上げていたのか。
この点について、事務所に取材すると、「事務所として意思疎通がしっかりなされておらず、失念にいたった次第」とだけコメントした。