インドネシアで女性の肌の露出に反発、抗議デモ
主催団体にとってミス・ワールドに選ばれた女性は、「ビューティークイーン」ではなく「大使」であると、ABCニュースの記事に書かれている。その称号にふさわしい女性として、社会のために何ができるかが問われるようだ。
1951年の第1回大会は、当時広まりつつあったビキニを着た女性の「美人コンテスト」だったという。現会長は創設者の妻で2001年の大会から引き継いだが、時代の変化もありその頃からビキニ審査を好ましく思っていなかったようだ。こう考えると、打ち切り決定は時間の問題だったのかもしれない。
ただ、その決断を早めた可能性のある出来事が1年前の2013年に起きている。この年の開催場所はイスラム教国、インドネシア。大会が始まると、女性が肌を露出するのを禁じるイスラム教の信者による抗議デモが各地に広がり、イスラム急進派は大会の中止を求めた。
このため主催者側はビキニコンテストを中止し、イスラム教への配慮を見せたという。こうした混乱や反発は、今後も予想される、まして大会の理念に合わないと会長自身が考えていたとなれば、ビキニ審査を続ける意義などないと、廃止の流れが加速したとも考えられる。