サルの「美談」、実は人間の誤解だった? 気絶状態の仲間を救助したように見えたが...

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単なる状況確認、水に落としたのも「たまたま」

   東武動物公園(埼玉県)の下康浩飼育課長も23日放送の「ひるおび!」(日テレ系)のインタビューで「助けているというよりは、動かなくなった仲間をいじくり回している感じに見えますけど...」と救助説に疑問を投げかけた。水の中に落とす行動も「息を吹き返すためではなくて、色々動かしているところに水があり、たまたま水に入ったのではないかと思う」と話した。

   日本モンキーセンター(愛知県)の伊谷原一園長は、異変が起きた仲間の状況確認だったと見る。

「助けるというかやっぱり気になりますよね。その時まで一緒にいたやつが急にああ(動かなく)なったら、人間でも同じように『大丈夫ですか』と声をかける。あれと同じだと思います。確認したいんだと思いますね」(23日放送「ひるおび!」より)

   真相は分からないものの、専門家の意見を聞いた上でもう一度動画を見ると違った印象を受ける人も少なくないだろう。

   ちなみに8月ごろには、ハンガリー・ブダペストにある動物園でカラスが池で溺れているところをクマが助け、襲うことなくその場を立ち去ったという「感動話」が話題になった。しかしこれについても「カラスに興味をもち引き上げたものの、鼻をクチバシで突かれたためその場を離れた」という専門家の意見がテレビ番組で紹介され、動物の「友情」を信じたかった人々からは残念がる声が漏れていた。

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