日本人が「年末大掃除」しなくなった 20~30代は半数以下に落ち込む

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メーカーは需要喚起に必死

   クリスマスのホームパーティなどを見据え、「お客様を気持ちよく迎えるためのクリスマスクリーニング」という新たな切り口で掃除提案をすることで、特に大掃除離れが激しい若者層の掃除需要を取り戻そうとの狙いだ。昨年、試験的に実施したところ、需要の掘り起こし効果が見込めるとして、今年はテレビCMや店頭などで本格的にPRを展開し、関連商品の販売増を目指している。

   低迷する大掃除需要を引き上げようという動きは、他のメーカーの間でもさまざまな形で広がっている。特に目立つのが、カラフルな掃除グッズの投入で若者や女性の「掃除心」をくすぐろうとの狙いだ。

   ユニ・チャームは、手軽にほこりなどが取れるハンディワイパー「ウェーブハンディワイパー」で、4色から好きな色を選べるカラー企画品を年末まで限定販売している。「少しでも楽しんで掃除してほしい」と掃除ムードの盛り上げを目指す。

   各社が必死なのは、大掃除をする世帯が減っているとはいえ、年間約1100億円とされる掃除グッズ市場のうち、2割弱が集中する12月は1年で最大の書き入れ時だから。ライオンなどはこの時期に掃除グッズをまとめ買いする傾向が強いとして、複数商品が入った格安パックを展開するなど、販売方法も工夫している。

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