「報道ステーション」(テレビ朝日系)メインキャスターの古舘伊知郎さん(60)が2014年10月、ひとり舞台「トーキングブルース」を11年ぶりに開催した。その舞台の一部が12月19日、テレビ放送された。
古舘さんは、今年ネットで話題になった「パワポ知らない騒動」などを得意の話術で語り、ネット上で反響を呼んでいる。
「トーキングブルース」がテレビで放送
「トーキングブルース」は1988年から2003年まで毎年行ってきたトークライブだ。04年春の「報ステ」開始からは休止していたが、14年10月18日、テレビ朝日の運営するライブハウス「EXシアターホール」(東京都港区)で復活した。
番組は、練習風景と約2時間15分の公演を1時間に短縮したものだったが、その内容は「古舘節」全開だ。今年のニュースをおさらいする上での「一番の眼目」として、自ら「古舘が『パワポ』知らなかった騒動」を紹介すると、会場には拍手が巻き起こった。
発端は14年4月9日の「報ステ」だった。STAP細胞をめぐり、理化学研究所の小保方晴子氏(退職予定)が使用していたプレゼンテーションソフト 「パワーポイント(PowerPoint)」について紹介する場面があった。そこで古舘さんが「わかる人にはわかるのかもしれませんが、私にはわかりませんでした」などと語ったことで、ネット上は「キャスターなのに無知すぎる」といったコメントであふれ炎上した。
この時の様子を古舘さんは、「パワポ知らないからなんだっつーんだよ、本当に! ネットとか普段見ないのに、のぞいてみたらすごかったな。炎上してな」と振り返る。「年も年だから、仕方なくね?」という投稿には、「バカヤロー、上から目線で言いやがって若者よ」と批判。例をまくしたてながら、略語が増える理由を「メールの台頭があるから」と分析しつつ、
「ショートメールなら70字以内。それからツイッターが140文字以内ってやつなんだろ。これじゃ、どんどん略さざるを得ない――こういうオレもショートメールが打てるようになりました」
と、次の話題へ移った。