検証実験は「私から見ても、明らかに大きな制約があったと思う」
その上で、今回の検証実験が悪しき先例にならないように注文を付けた。
「今後何かあるたびに、このように犯罪人扱いをしたような形で科学の行為を検証するということは、科学にあってはならないことだと思っている。そのことに関しては深く検証実験責任者として、お詫びを申し上げるとともに、責任を痛感している。そのことを、こういう形で大変恐縮だが、お詫びさせていただきたい」
相澤氏は、小保方氏が発表したコメントの中で、検証実験を「予想をはるかに超えた制約の中での作業」と表現したことについて、「私から見ても、明らかに大きな制約があったと思う」と一定の理解を示し、小保方氏の様子を聞かれても
「小保方さんがどういう状態だったか、私の見る目で変わるかもしれず、個人的判断を述べることは差し控えたい」
とコメントを避けていた。
それ以外にも、会見では「責任者としてはコメントできない」「一個人としての意見は、改めた場所でお聞きいただければ」といったやりとりもあった。
相澤氏としては、会見場を出て、いったん責任者としての職務を終えたあとに、一個人として会見場に戻ってコメントしたかったようだ。