発売50周年のミツカン「味ぽん」ロングセラーの秘訣 消費者の好みに応じて成分を変化させる努力

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米国で生産され、今や30カ国程度で販売

   そこでミツカンは「夏でも売れないか」という点に知恵を絞った。消費者への調査で焼き肉に使うケースがあることを発見し、大根おろしと合わせた「おろし焼き肉」を1980年代に提案し、大ヒット。焼き魚や餃子に合うこともアピール。「サンマの塩焼き」など焼き魚向けに「ゆずぽん」など派生商品も発売し、これも消費者に受け入れられて、ついに「通年商品」の国民調味料へと出世した。この間、味をよりマイルドにするなどの改良も続ける一方で塩分を減らすなどし、消費者の健康志向にも合わせるといった努力を重ねた。

   焼き魚などの日本料理の海外進出に伴って味ぽんも世界に雄飛。米国工場では生産もされ、今や30カ国程度で販売されている。今後も消費者の味覚に変化に合わせて成分を調整し、次の半世紀でも生き残り、さらに飛躍を目指す。

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