「世間に媚びへつらって生き残ろうとは思わん」
そんな中で12月17日には、少し「弱気」なツイートを投稿、来年中の引退をにおわせているのでは、と注目を集めることになった。
「百田尚樹はこれで終わり、というようなことを嬉しそうにツイートしている人が多い。そんなに嬉しいかね 別に作家なんかいつ辞めたっていい。世間に媚びへつらって生き残ろうとは思わん。もともとデビューした時、十年で引退と思っていた。来年で九年。一年早く辞めたってどうということはない」
引退自体は過去にも言及していて、60歳を一区切りに考えていることも度々触れていた。直近では11月18日のツイートでも引退を示唆していたが、「あと二作くらい書いて引退するか。60歳からは宅建の免許取って不動産屋になる!」という内容と比較すると、今回のツイートはやや投げやりになっている感も否めない。
一方で、批判的な週刊誌に対する反論の手も緩めていない。さくらさんが遺書に記された寄付先に「遺贈の放棄」を迫っていたことなどを報じた「週刊朝日」(12月26日号)と「サンデー毎日」(12月28日号)に対しては、「悪意丸出し!」「こんなイメージ操作した記事まで書くとは!」とお怒りだ。また、さくらさんの卒業アルバム写真や過去の経歴などを掲載した「女性自身」(12月30日号)については「完全に犯罪者扱い! これはどう見ても人権侵害やろう。こんなことが許されるのか!」と問題視した。
しかし、百田さんのこうした反論は、必ずしも功を奏していないようだ。社会学者の古市憲寿さんは「政治、宗教、そして百田尚樹さんの話を仕事相手としてはだめ」と皮肉たっぷりの「格言」をツイート。百田さんを支持する声が広がりを見せているとは言えない状況だ。もちろん週刊誌の中には「応援組」も少なくないものの、すでに訴訟になっていることもあり、結局は裁判で決着がつくことになるのだろうか。