巨人の原辰徳監督(56)と元ニューヨーク・ヤンキースの松井秀喜氏(40)が2014年12月17日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で開かれた記者会見に出席した。
松井氏をめぐる最近の関心事は今後の身の振り方で、「巨人の次期監督に」といった声も少なくない。会見で直球質問を受けて「困りましたね...」と苦笑いする松井氏に、原監督はすかさず「僕も聞きたいね!」。会見場は爆笑に包まれた。
ジーターとのホームランダービーには「ホームアドバンテージで何とか勝ちたい」
会見では、15年3月21日に東京ドームで「トモダチ チャリティーベースボール」と銘打って行われるチャリティーイベントの概要が発表された。トークショーや原監督による野球教室、被災地を含む日米中学生による対抗戦、松井氏のヤンキース時代の盟友、デレク・ジーター氏(40)とのホームラン競争などが企画されている。
ジーター氏はこの企画のために来日予定で、松井氏は同氏を、
「今の小さい野球が好きな子どもでも、『ジーター』と名前を聞けば知っているだろうし、実際に彼と触れ合って、彼の発する空気、話すこと、行動、すべて子どもたちに良い影響があると確信している。そのくらい大きな人間、選手」
とたたえた。ただ、ホームラン競争の勝敗については、
「今年まで現役でしたからね、彼は。だいぶハンデがあるのでは...。うーん、どうですかね...。やはりホームアドバンテージで何とか勝ちたい」
と、若干弱気だ。
原監督は今季でセ・リーグ3連覇を果たし、来季で通算12年目。後任人事が話題にのぼることも増えてきた。特に白石興二郎オーナーは11月21日の会見で、松井氏について「ポスト原の有力候補」とも述べている。記者会見では、この点について、
「巨人のマネジメントからオファーがあったとしたら、原監督の後継者、つまり読売巨人軍の監督を引き受ける意志はあるのか」
という「直球」も放たれた。